先日スポーツ新聞で
「ニッポン放送ショーアップナイターで
実況・深沢弘アナ、解説・関根潤三コンビ
一夜限りの復活!」
という記事を見つけました。
深沢アナといえば、言わずと知れた
プロ野球ラジオ実況の名物アナウンサーです。
あのミスター長嶋茂雄氏とも親交の深いことで
知られています。
なぜ、こんなことを書くかというと
30年くらい前のことですが
私は学生時代、この「ニッポン放送
ショーアップナイター」のアルバイトを
していました。
主な仕事はラジオ中継班の現場組と
スタジオ班に分かれていて、
現場組はベテランの先輩アルバイトの方が行き
私は試合のスコアブックをつけ
実況の現場に「他球場の途中経過」を
報告するなどの仕事をしていました。
スコアブックをつける試合はいつもアミダくじで
決めるのですが、大の巨人ファンである私の
願いはかなわず、大概
「南海vs西武」とか
(その当時の西武は球団が出来たばかりで
スターもおらずいつも最下位争い)
という地味なカードばかりが当たっていた。
試合の1時間前くらいから
取材をしているアナウンサーやディレクターから
監督や選手からのコメントをとった
電話が入るのを、ラジオ原稿の用紙に書き写し
その私たちアルバイトの書きとった原稿を
試合前の「ショーアップナイター最前線」という
10分くらいの番組で深沢アナが読むのですが
たまに誤字脱字、文脈の間違いがあると
「誰だぁ!この原稿書いたのは!」
と、私も放送終了後によく怒られました。
一度だけですが、実況の現場も担当したことがあります。
横浜スタジアムの「横浜大洋vs阪神」戦でした。
現場はスタジオから入る情報にも声を殺して
間違えることなく、迅速にディレクターやアナウンサーに
伝えなければいけないし、ネットを結んでいる放送局
阪神戦なので関西の局のブースまで走って情報を
伝達しにいったり、ずっと張り詰めた空気の中で
どっと疲れたことを覚えています、
あのときの試合は今も覚えていて
同点でむかえた最終回
「延長戦に入って試合が長くなったら嫌だなぁ・・」
と思っていたら
江川氏と電撃トレードされた阪神のエース小林繁投手から
福島捕手(プロゴルファー福島晃子のお父さん)が
サヨナラホームランを打った試合でした。
深沢アナもそうですが、その時のニッポン放送の
アナウンサーのくつろいでいるときは
極・極・普通の話し方なのですが
いざ、実況になると
「立て板に水」で
機関銃のように言葉が炸裂します。
「すげぇ!プロってホント凄いなぁ!」
と、学生ながらいつも感心、感激
していました。
現役を退かれてから13年になるそうですが
ニッポン放送の開局55周年記念として
その記念日の7月15日に実況されるそうです。
その当時を思い出しながら
「深沢節」を楽しみたいと思います。
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