20年ほど前にお客様にご購入いただいた
スパークリングワインをお客様の自宅セラーが満杯だったため
私のところでお預かりしていたのですが
あれよあれよという間に20年以上の時が過ぎてしまいました。
「飲み頃を過ぎているかもしれないので、そろそろ飲みましょうよ」と
お誘いいただいたので、一流ワイン愛好家の皆様と一緒にご相伴にあずかりました。
1本目が
「シャトー・タケダ キュヴェ・ヨシコ 2003」
泡が無くなっているかもしれないと思いましたが
まだしっかりと泡も残っていて、熟したリンゴの香りが
広がり余韻も長いのに、ビックリ。
そして2本目は、1度だけ生産した「RD」
「シャトー・タケダ キュヴェ・ヨシコ RD 1992」
「RD」とは出来のよかった年に「澱引き」をしないで
長期に熟成させてから「澱引き」したもの。
30年の年月が経過していましたが
弱いながらもキメの細かい泡も残っており
酸化熟成したような複雑味と長い余韻が続き
「まるでジャック・セロスみたいだ」と
同席者はコメントしておりました。
ピークを過ぎていたとはいえ
「時間」の演出という味わいに
感激いたしました。
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