当店のワインセラーには
熟成を待ちわびる高級ワインばかりが
ストックされているわけではありません。
たとえば
店頭で販売していたワインの在庫が
残り1~2本となり
新着ワインが入荷となれば
陳列スペースの関係で、その残りのワインは
「セラー行き」となる場合がよくあります。
そのセラーの中でも
目立つ場所に保管していれば
そのワインのことは常に頭の中に記憶されているのですが
中には「かなりの隅っこ」とか「箱の中」ともなれば
1年も経過もすると
「こんにちは、久しぶり」
と、久しぶり会う友人のように振舞いますが
さらに1年もたつと
「お~そうだ、ここにこんなワインがあるんだっけ」
と、やや忘れ去られた状態となり
そして数年もたつと
「見て見ぬふり」みたいな状態になって
しまいます。
まぁ、それでも僅かに記憶の中にとどまっているのですが・・
昨日、一流ワイン愛好家の方と
「マコン・ヴィラージュ」談義となり
2~3度購入していただいているワインなのに
エチケットを見ても、まるで飲んだ記憶がないと
言うのです。
「一流ワイン愛好家とは思えぬ記憶力ですねぇ」
と嘲笑するような言葉を浴びせてしまいましたが
その直後に私の頭の中に1本のワインがピカリと・・
「お~!すっかり忘れていた!!」、
とワインの木箱を整理し、その一番下から出てきたのが
「マコン 1998」
購入して10年以上、
インポーターさんも今はもう名称も変わってしまって無い。
早速、自宅に帰って飲んでみるも
このワインに関しては
「いつ飲むか!? かなり前でしょっ!!」
てな味わいになってしまってました。
10年前なら完全に記憶されていたのに・・
ワインを扱っているのもにとっては
この記憶力の低下
結構マズイよなぁ・・
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