同じワインを飲んでも一緒に合わせる料理によって
感じ方が違うというのは当たり前としても
飲んでいるメンバーが違うとそのワインの
印象も違うということも、ありませんか?
私はかなりその場面に遭遇します。
自分のワイン会の時に使用して好評だった同じワインを
一週間後、都内のワイン会では全くの不評だったり
またその逆とか。
先日もちょっとそんな場面に出くわしました。
恒例の都内でのワイン会。
今回は「カリフォルニアワイン会」でというご要望で
しかもその中に「ロバート・モンダヴィ」のワインを
入れて欲しいとのリクエスト。
数多くのアイテムを持つモンダヴィのワイン。
どういう出し方がいいのか悩んだ末
味わいの差を出すために
カベルネ・ソーヴィニヨン種3アイテムで
「プライベート・セレクション」
「ナパ・ヴァレー」
「オークヴィル」
と、グレードを上げていくことにしました。
ロバート・モンダヴィを説明するのに
話の流れの中で「オーパス・ワン」の話題には
触れないわけにはいかないと思い
先日ドクターワイン会でO先生が私に飲ませてくれた
「オーパス・ワン」の空き瓶を持参していったのですが
その空瓶を見せた途端、一同から「ウォ~」という歓声が。
「いや、申し訳ない、これ空き瓶なんですよ」
と、私が説明したにもかかわらず
瓶を見せろとか、かなりのご反応。
T君が「欲しい!」というので
「空き瓶だけど・・・それでよければ」
私のワイン会じゃ、空き瓶持ってっても
「あっ、オーパス・ワンね、それがなにか」
ぐらい冷たい反応しかしてくれないのに
なんという歓迎ぶり。
わざわざかかえて電車に乗った甲斐があるというもんです。
でも私のところよりもっとド田舎で
「オーパス・ワンなど見たこともねぇ~」と
いうならわかるけど、ここは都内も新宿、
「都庁」のすぐとなりですよ。
すごい違和感を感じます。
そのT君、どうしてそんなに欲しがったのかというと
彼は私より若いのですが「都市再開発」のスペシャリストで
最近では秋葉原をあのように手がけ、
現在は今年開通した首都高「大橋ジャンクション」の
再開発を手がけているのです。
渋谷から徒歩10分ぐらいのところできた
大手不動産とのプロジェクトによる高層マンションも
そのひとつで都知事も下見に来て唸ったんだとか。
その名称がなんと「オーパス」ということなんだそうです。
T君、私に
「隠れ家に最上階買わない?1億5千万だけど」だって
この地域差はどうにも埋まりません。
コメント