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時代の流れ

3週間ぶりに試飲会に出かけてきました。
一日に何箇所もまわるのと違って
今日はじっくりと試飲ができます。

フランス、イタリア、スペイン、チリ、オーストラリア、アルゼンチンと
試飲して、そろそろ帰ろうと担当に挨拶すると

「ドイツワインの新着いかがでしたか?」

と聞いてきたので

「甘いのはいいよ」

と断ると

「いや今日のは全くのトロケッン(辛口)ワインです!」

というので、普段はほとんど真剣にテースティングしない
ドイツワイン・コーナーに。

口に含んだとたん、ガ~ン!!と衝撃が。

「こんなドイツワイン飲んだことないぞぉ!」

見事なまでに辛口仕立て。

今まであったドイツの辛口というと
ぶどうが完熟してないような薄っぺらで
酸味の強いスタイルが多かったのだが
これは明らかにレベルが違う。

聞けば、地球温暖化の影響もあるのだそうだが
ぶどうが完熟することが多くなり
完全発酵による辛口仕立てのワインに
なっているそうだ。

また元々アメリカではこのスタイルが
好まれてて、生産者も5年ほど前から
本格的に造っていたそうで、
日本では圧倒的に甘口ワインが主流なため
なかなか輸入されていなかったそうだ。

特に今回試飲した中で
モーゼルのトップ生産者

「フリッツ・ハーグ氏」

のトロッケンには
「シュペートレーゼ」や「アウスレーゼ」クラスのぶどうを
使用しているのだそうだ。

最後の最後で一番、美味しいワインに
出会った。

ワインはまさに時代とともに
変わって来ているんですね。

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