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トラップ

「ミスター・ブラインド」こと一流ワイン愛好家の
いや、最近は「256分の1男」でお馴染みのN様から

「たまには1本持ち寄りで楽しく飲まない?」
とのお誘い

最初から純粋な飲み会とも思えなかったですが
やはり秘かに「仕返し会」を画策されておられました。

当日、到着するとN様が抜栓中だったので
しばらくの時間、S谷様とその場を離れ世間話

S谷家のセラー内のワインを
完全掌握している私のために
奥さまに都内までワインを買いに
行っていただいたとのこと。

S谷様の持参するワインは
「当てられる」と思っていただけに
参ったなぁ・・

(この後、罠が仕組まれているとは
この時点で知る由もなかった)

まずは1本目
初対面のS田様の持参した赤ワインから

S田様の得意ジャンルは
「ボルドー古酒&垂直飲み」なのだとか。
手強そうです。

「まずヴィンテージを当てよ!」の指令に

キレイに熟成しております。
香りも果実味もしっかり感じられるので

「70年代ぐらい」と
答えると、な・ん・と

「1937年」の「コス」

「78年前」という
私の体験する最古のワインです。
お母様のバースデー・ヴィンテージなんだそうですが
まだまだ元気なワインに衝撃を受けました。

いきなりノックアウトされたまま
K様持参の白ワインに突入。

ここはチャンス!消去法で
「シャブリ」でも「ピュリニー」でもなさそうで
「ムルソー」か「シャサーニュ」にしぼり
「シャサーニュ」で勝負!

結果は

「・・・・」

そんでもって「ピノ・ノワール」

黒系ワインになると自信が無いのでここは外せません!

第一印象はニューワールド。
しかしものの10分で香りや酸も全開で大混乱
第一印象を重視して

「ニュージーランド」で勝負したら

なんと
「カレラ・ジェンセン」

しかもピノ好きN様の持参ではなく
イタリア、&シラー好きのS谷様のものとは
がっくり・・

私の持参した
「フレデリック・ミュニュエ」
「ニュイ・サン・マレシャル」で小休止して

次は「カベルネ系」
これは約10年ぶりの再会となったT様持参のワインだろうか?
T様はワインの引き出しが多すぎて簡単には予想がつきませんが

「豪州カベルネ」で勝負すると

なんと
「ロバート・モンダヴィ・リザーヴ」の
『1994年』

しかもピノ好きのN様
新大陸のカベルネなんて持ってたんですね。

このワインを選んだ理由を伺うと
年末の私のワイン会で出した
このワインが美味しくなかったので
リベンジしたかったそうだ。
う~ん、執念深い。

ここでまた黒系ワイン

そうなると自然とこのワインはT様の持参。

ちょっと個性的だったので
「南イタリア」で勝負したら

今までに何度も飲んだことのある
トスカーナの「テスタマッタ」。
なんで「サンジョベーゼ」が出なかったかなぁ・・
最大のチャンスを逃した感じ

ひとり1本づづなのでここで終了のはずが
S田様のボルドーワインがもう1本と
さらにもう1本ピノがあるという。

はは~ん、読めた!
さっきN様は
「ロバート・モンダヴィ」のカベルネだったから
本来はこのピノをセットで飲ませたかったに違いない。
そういえば数年前「アルザス」の
「マルセル・ダイス」を「リースリング」と「ピノ」を
セットでブラインドされたことがあったっけ。
瞬時にそれを思い出し、
自分の記憶力の良さに感心しつつ

「これはロバート・モンダィノのピノでどうだ!」

しかし、なんとこれは

「クスダ・ピノ・ノワール」

そしてN様ではなく
ピノで全くノーマークだったS谷様の
しかもS谷様セラーに収納されているワインだ。

う~ん、ワイン会が始まる前のあの雑談に
完全に騙されてしまった!

「相棒」の杉下右京のように
「細かいとここが気になるのが僕の悪い癖」が
出ていればこの罠にはまらなかったのに・・
見事にやられたぁ。

最後はS田様の
奇跡のスーパー・ヴィンテージ「1982年」は
まだ2010年産のワインを飲んでいるような
若々しさにただ脱帽(いつ飲み頃になるんだ?)

N様が2年越しで8連敗した屈辱を
わずか1日で味わってしまいました。

しかしどのワインもトップワインばかりで
新たな発見もあって素晴らしかった!
だからハズレても全然悔しくないもん!
と、言い訳までもN様に似てきてしまったのは
言うまでもありません。

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