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伝家の宝刀

連夜のワイン会のお手伝いです。

本日のホスト「Tさん」は、
ある時は「超一流ワイン・コレクター」
またある時は「超一流ギター・プレイヤー」、
またある時は「超一流アマチュア・ゴルフプレイヤー」、
そしてまたまたある時は「ときどきドクター・・」
(というのは冗談で立派な先生です)
とにかく、まぁ何をやるにもとことんこだわるTさんなのです。

そのTさんのプライベートなお仲間の宴席で
ワイン・サービスのオファーをいただきました。
今回はTさんのコレクションではなくて、
私にワインのセレクションをまかせていただけるというので

まずはシャンパン2種
「ジョセフ・ペリエ」の「ブラン・ド・ブラン」と

「エグリ・ウーリエ」の「トラディション・グラン・クリュ」

いわゆる「シャルドネ種100%」と
「ピノ・ノワール種主体」の違いを感じてもらいました。

一同「かなり違うね」と、好印象です。

お次は「ソゼ」のお孫さん
「ジャン・マルク・ボワイヨ」の「ピュリニー・プルミエ」
これもなかなか好印象。順調です。

そして、私に「すべてをおまかせ」といったら
もちろん出番です!ブラインド

「どっちかがフランスのピノ・ノワールで
どっちかがカリフォルニアのピノ・ノワールです。
お遊びで、みんなで当ててみてください」

用意したワインは「A」は、「カレラ・ジェンセン」。

何回もこのワインを使い、いまだにすべての人が
ブルゴーニュと間違えている「伝家の宝刀」
ブラインド界の『白鵬』的ワインです。

一方「B」は、前回の私のワインで濃厚な味わいから
新大陸と間違えた人も多かった
「ルイ・ジャド」の「ニュイのプルミエ 1996」

ちなみTさんは完全無欠のブルゴーニュ・ボルドー派。
「新大陸ワイン」などはもってのほか
そのためかTさんはいつも新大陸ワインを
「三国ワイン」と酷評しています。

ワインの初心者さんが多いので、軽くブラインドというものを
遊んでもらおうと思ったが、「妥協」を許さないTさんは

「これからみんなでこの2つにワインに対してどう感じたが
語り合おう!そしてみんなの感想を聞いた後に、総括として
自分の感想を述べます。」

かつてないような「展開」となり、
半分の方はワインの初心者だというのに
ワインディスカッションとなってしまいました。

みんなの感想を聞き思った後、Tさんの結論は
「この2本を飲んで、彼が(私のことです)なんとかして
僕をだまそうとしているような気がしている(ギクッ!バレたか・・)
しかし、その作為的な仕掛けより、長年の飲んだ経験で
味わいを判断するなら、このAのワインは作者が
(Tさんは造り手のことをこう呼びます)あくまでも
力強くも上品なタッチを出そうとしているので
「ヴォーヌ・ロマネ村のプルミエ以上」に違いない!
(ある意味あってる・・・)」
と、豪語!

アルミ箔をビリビリやぶった後は

「こんな三国ワインがあったのかっ!だまされた!」

なんかTさんのワイン人生を狂わせてしまったような
いつになく罪悪感にかられてしまった。
(ゴルフでいえば「OB」みたいなもんだし許してね)

最後は王道、ボルドーの
「シャトー・レオヴィル・バルトン 1996」と

Tさんのコレクション
今回も出ました、私も先日プライベートで飲んだ

「ビオンディ・サンティ 2000」

ということで、本日の教訓の「ワイン標語」

「気をつけよう・軽い気持ちで・ブラインド!」
お粗末!

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