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「戦車のような・・・」

「戦車のような・・」って
なんのことだかわかります?

ドクターズワイン会のNさんが持参したワイン本によると
イタリア、ピエモンテ州のぶどう品種
「ネッビオーロ種」の特徴を表現するのに
使われている言葉なんだそうだ。
(ワインの表現もついに異次元の世界へといった感じです)

というわけで、先週末は
恒例のドクターズワイン会。

今回は「イタリア2大ぶどう品種」
「ネッビオーロ種」と「サンジョベーゼ種」を
飲み比べた~い!というリクエスト。

自慢じゃありませんが、20年近くワイン会を
やっていますがイタリアワイン会なんて
1,2度しかやったことがありません。

なぜかというと
その1、私自身が他の国のワインに比べて
圧倒的に飲んでいる経験が少ないこと

その2、ぶどう品種があまりにも多過ぎて
未だにその特徴がよくわからないこと

その3、ブルゴーニュ系ワイン好きが多い中で
イタリアワイン会をやって人が集まる自信がないこと
などなどがあって今まで敬遠してきました。

でも今回はいただいたテーマなので
それでは遠慮なくと、気合を入れて
今までためこんでいたワイン本をひっぱりだして
お勉強です。

この2週間、秋競馬が始まったというのに
競馬のデータ収集には目もくれず
ワイン本を読みまくりました。

考えた末、以前から一度やってみたかった
「伝統派バローロ」VS「モダン・バローロ」に決定

この本が発売されたのが「2000年10月号」。
ちょうど10年前だ。
この本を買った頃は、まさかこの企画が出来るとは
思ってもいなかったなぁ。

まずは「アヤラ」の「ドサージュ・ゼロ」で乾杯。

メインテーマのイタリアワインは後半にまわして
前半は、リラックスモードで・・
というわけにもいかず随所に
「難所」のブラインドを散りばめちゃいました。

お次は、出ましたイタリアの得意の「土着品種」
「リボッラ・ジャッラ種」

聞くのも・見るのも・飲むのも初めて、
という「プチ・クレーム」。
まぁ、イタリアワインはこういうもんですよね。

そんでお次は王道「シャルドネ」。
イタリアのシャルドネも考えましたが
イタリア語で「のんきに」という意味を持つ
カリフォルニアのブティック・ワイン
「ファニー・エンテ・シャルドネ」をチョイス。

「なんと、ひねりの効いたいいワイン選択だ」と
自画自賛も、その意図はほとんど伝わらず仕舞いです。

お次はブルゴーニュ・ピノ・ノワール2種。
「シャルドネ」と「ピノ・ノワール」はどうしても出さないと
満足していただけない風習があるので
心優しい私は、ここでも手を抜かず
(というか使わないと自分が満足できないのですが)

2種のブルゴーニュ・ピノの比較から、これまた恒例の
1、同じヴィンテージ
2、同じ産地(村)
3、同じドメーヌ
4、同じ格   
の、「本物はどれだ」のコーナーへ

最初が「モレ・サン・ドニ 2006 ドメーヌ・レシュノー」

次が「クロ・ド・ラ・ロシュ 1995 ドメーヌ・ジョルジュ・リニエ」

正解は2番ということですが、全員ハズシ。
このままイタリアワインに突入するのにみんな大丈夫!?

さぁ、本日のメインテーマ「ネッビオーロとサンジョベーゼ」

ワインを飲み始める前に、Nさんが持参した本で
二つの品種の説明をみんなにされました。
そこで出たのが冒頭の「戦車のような激しい渋みと酸味」
ということなのです。
ちょっと違うような気がするんだけど
この情報がはたして吉とでるのか凶と出るのか・・・

私がチョイスしたのが
最初に「伝統派」スタイルのバローロの巨匠
「ブルーノ・ジャコーザ」の
「ネッビオーロ・ダルバ」と、
(ジャコーザはバローロがホントは使いたかったんだけど
2万円近くするので、残念ながらこのワインで代用です)

もうひとつピエモンテを代表すぶどう品種
「バルベーラ・ダルバ」

そして3番目にトスカーナを代表する
「ミスター・サンジョベーゼ」
「ヴィトリオ・フィオーレ氏」がワイン・メーカーをつとめる
「ポッジョ・スカレッティ」の
「イル・カルボナオーネ」

そしてトリは一番、これを出したかった
『バローロ・ボーイズ』の旗手のひとりで
「モダン・バローロ」の頂点にたつ
「パオロ・スカビーノ」の

「バローロ・ブリッコ・アンブロージョ」

ポイントは最初と最後のワインを
同じネッビオーロと見抜くことができるかという超難問。

「ネッビオーロ種」「サンジョベーゼ種」「その他の品種」
という3択問題といえども、やはり経験が少ないためか
最初の「ネッビオーロ・ダルバ」も次の「バルベーラ・ダルバ」も
ハズレた方が多いこと。
おっと、ここで「ネッビオーロとバルベーラの
順番が違うんじゃないか!?」と「物言い」がついた。

某所じゃあるまいし「データの改ざんはしてません!」って!

まるでどこかの国の人のようないちゃもんに
少し憤慨しながらも、さらに最後のバローロで
衝撃を与えてやるぞと、心の中でほくそ笑んでたところ

サンジョベーゼはほとんどの人が正解だし、
なんと最後のバローロも
「美味しい!これは戦車のようだ!」と
ほとんどの方が大正解!
なんでこれが戦車なの?
凡人の私にはとても理解できない・・・

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 楽しいワイン会でした。ありがとうございます。

    しかし難しいですね??。イタリア・・・、というかワイン・・・。
    今までの人生でバルベーラだと思って飲んでいたのは
    いったい何だったの???(泣)

    N先生の“戦車のような・・・”にミスリードされ続けましたが
    最後の2本は当っててヨカッタ!

    体調やや不良で大分飲み残しましたがホントに美味しかったです。
    少し知識増やした頃にまたイタリアやってくださいね。

  • ひげ様
    体調不良の中、ありがとうございました。

    「ネッビオーロ」と「バルベーラ」の違いはきっと
    体調不良のせいですよ。

    ホント、イタリアワインは深すぎて
    よくわかりませんね。

    でもイタリアワインよりも、ひげ様のワインの
    「引き出し」の方がもっと深い感じがしますけど。

    いつかすべてのワインを
    「ひげ様プロデュース会」で
    どうですか?

    ひげ様の幅広いワインジャンルからはきっと
    「戦車」を越える表\現が飛び出すかも
    しれませんねぇ。

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