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事件は現場で起きている

ワインを販売するものにとって
お客様にその味わいが気に入っていただけたか
またどのように飲まれたのかはいつも気になっていることです。
ワイン会などでは直接、お客様の反応が見ることができますし
顔馴染みのお客様であれば
そのお客様のワインの好みは把握しておりますが
あまりワインを飲む機会のない方などは
どんなワインを美味しいと思っていただけるのか
ワイン選びの時にいつも悩んでしまいます。

そんな時に、お客様でレストランのオーナー・シェフから
笑うに笑えない、でも大爆笑してしまった
エピソードを聞かせてもらいました。

そのシェフのお料理は素材の味を最大限に活かし
(野菜など食材はほとんど地元のもの)とても上品で
私などはカベルネ系よりはピノ・ノワールと一緒に
食事を楽しみたいなという感じなのですが
(ちなみにシェフはビオワインに力を入れており
ビオの持つナチュラルな味わいで楽しんでいただきたいと
お客様におすすめしているそうです。)

でもお客様の中には「生ガキ」「バーニャカウダ」を
毎回注文するのに飲むワインは
南イタリア系の超ガツン系ばかりなんだとか。

こちらのレストランの凄いのはお料理もそうですが
ワインも非常にリーズナブルなのに、
ワイングラスが充実していて
ワインに合わせてリーデルのグラスで
サービスしていただけるのです。

そんななか
先日も女性ばかりのグループのサービズをしていたところ
突然「カラン・カラン」という音が聞こえたので
シェフが振り返って見たら
ピノ・ノワールのワインを飲んでいた数人の中のお一人が
リーデルのブルゴーニュグラスに入っていたワインの中に
水のグラスに残っていた氷をその中に投入!
「やっぱりワインは冷たくないと美味しくないわよね!」と

その後、シェフの予想通り、氷で薄まったワインは
飲み干されずに残っていたまんまだったそうだ。

「都内のレストランならこんなことないんでしょうけどねぇ・・」
と、苦笑されていました。
(私は大爆笑してしまいましたが・・・)

私も10年くらい前、ある企業の立食パーティーで
ワインのサービスをお手伝いしていたら
若い男性の社員の方から
「このワインにオレンジジュース入れてもらっていいですか?」
と言われたことがあります。

私がその方にサービスしていたワインが
「プリューレ・ロック」さんの(DRCの共同経営者)だったので
一瞬ムッとしましたけが、やんわりとお断りした経験がありました。
(またこの方は会場がフレンチレストランだったにもかかわらず
「焼きソバ作ってもらってもいいですか?」といって
シェフの逆鱗に触れていましたけど・・・)

現実は理想通りにはいきませんね。
現場ならではの、お話でした。

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